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小児科
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水痘ワクチンについて




・ワクチン名 水痘ワクチン「ビケン」
・ワクチンの種類
・接種部位
生ワクチン/皮下注射
・接種回数
・接種時期

【2回接種】
生後12~36ヵ月の小児に、3ヵ月以上の間隔をあけて2回接種します。
※推奨される標準的な接種スケジュールは以下です。



※既に水痘に罹ったことがある方は、接種の必要はありません。
※任意接種として水痘ワクチンを接種したことがある場合は、既に接種した回数分の定期接種を受けたものとみなします。

・助成状況 ■定期接種:接種費用は公費で全額助成されます。
(東京23区にお住まいの方は、23区内の指定医療機関で自由に接種ができます。)

   水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。平成26年10月から定期予防接種になりました。

■水痘(水ぼうそう)について

   水痘(水ぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に初めて感染した時に発症する急性のウイルス感染症です。水痘は麻疹(はしか)と並んで感染力が極めて強く、5歳までに約80%の子どもが罹るといわれています。感染後10~21日の潜伏期間の後、発疹、倦怠感、発熱などの症状が出現します。
   水痘の特徴といえば全身性の発疹であり、最初に頭皮、次いで体幹、四肢の順に出現しますが、体幹部の発疹数が最も多くなります。発疹はかゆみ(そう痒感)を伴っており、虫さされのような赤い斑点(紅斑)→小さな盛り上がった発疹(丘疹)→水ぶくれ(水疱)→かさぶた(痂皮)へと変化していきます。健常な子どもが水痘を発症した場合、その殆どは数日間で治癒していきますが、まれに細菌の二次感染や髄膜脳炎、小脳失調、肺炎、肝炎などの合併症を起こすことがあります。成人や妊婦が水痘を発症した場合はこれらの合併症が起こる確率は小児よりも高くなります。

   有効な抗ウイルス薬(アシクロビルやバラシクロビル)が開発され予後は改善しましたが、白血病や抗癌剤投与、免疫抑制剤投与、臓器移植後等で免疫抑制状態にある者が水痘を発症した場合、重症化して生命に関わることも珍しくありません。新生児が水痘を発症した場合も重症化します。急性期にアスピリ ンを服用した小児では、ライ症候群が起こることがあります。


■水痘予防にはワクチン接種が必要です
   水痘の感染発病を防ぐことのできる唯一の予防手段は、ワクチン接種です。
  水痘ワクチンは、世界にさきがけて日本で開発された生ワクチンで、白血病等に罹患して免疫抑制状態となっている患者が水痘を感染発症した場合に、重篤化もしくは致死的になることを防ぐ目的で開発されました。ワクチン接種による重篤な副反応は、他の生ワクチンと比較しても非常に少ないです。
    ワクチンの1回接種で水痘の重症化はほぼ100%防げるものの、1回の接種だけでは水痘に罹患すること(Breakthrough水痘と呼び、殆どが軽症)が6~12%程あります。水痘ワクチンを2回接種した場合の効果は99%以上であると言われていますので、今回の定期接種化では水痘ワクチンの2回接種(1回目の接種から3ヵ月以上あけて、標準的には6~12ヵ月あけて)することが推奨されています。

■水痘と帯状疱疹の関係

   帯状疱疹は水痘と同じ、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって起こる疾患です。
   VZVは初感染では水痘を発症しますが、治癒したあとも長期間、知覚神経節(脊髄後根神経節など)に潜伏感染しています。数年~数十年を経て加齢や精神的ストレスや体力の低下、糖尿病等の他の疾患の合併等で免疫力が低下した状態となった時に、このVZVが再活性化し帯状疱疹を発症します。
   潜伏感染している神経節から神経束を傷害しながら前駆痛を伴いながら下行し、片側の神経分布領域に沿って帯状に皮疹が出現し、多くの場合強い痛みを伴います。
   皮疹の回復後も痛みが長期に続くことが多く、これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼んでいます。帯状疱疹の発症率を年齢群別にみると50代から上昇して、70代の発症率が最も高く、また80歳になるまでに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

   日本では2014年10月からようやく水痘ワクチンが子どもたちに定期接種化され、年間数十万人発生する水痘の罹患者数は大きく減少すると予想されます。水痘患者数が減少していくと、水痘のウイルスに感染する機会も減少していくために、これまでは過去に水痘を発病した人も感染することによって、水痘に対する免疫が増強し、発症を抑える結果となっていた帯状疱疹の発症者が今後高齢者を中心に増加してくる可能性があります。
   日本でも過去に水痘に罹患した人に対する帯状疱疹の予防対策として、50歳以上の方に対する帯状疱疹の発症予防として水痘ワクチンの接種(1回皮下注)が2016年3月承認されました。


2017年7月 小児科:土屋裕行

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